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中学3年技術・家庭科2学期課題研究・2017年の御礼

2017.12.31

付属中学校

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技術・家庭科では中学3年生第2学期に修学旅行があることから、これを利用して行き先の奈良・京都をテーマに課題研究を行っています。

まず、出発前に各自で疑問点を挙げ、その調査をしてそれぞれ結論を導きます。これがベースになります。
テーマは奈良・京都に関連するものであれば自分の興味のある分野で自由に設定してもらいます。そのため、食文化(京野菜・抹茶・スイーツ・出汁等)・遷都・方位・世界遺産・建築・住居・スポーツ・IT企業・大学・寺社といった多岐にわたるテーマがそろいました。授業は週1時間のため、それ以外の時間でも各自作成できるようデータはクラウド上に保存してPCから携帯まで多くのデバイスを活用できるようにしました。ここで一度中間発表を行います。
その後グループ(修学旅行での現地行動と同一)に分かれてそれぞれのレポートを持ち寄り、さらに磨きをかけていきます。

グループ内でのメンバー間のデータ取り扱いは自由、1人の作品をレベルアップする班もあれば、それぞれ「いいとこどり」をするものもありますがそれは各班に任せます。
そして11月には修学旅行に出発して実際に現地で調査と検証を重ね、帰着後さらに完成度を上げます。
こうして完成したレポートは、11月後半から12月にかけてプレゼンテーション形式で発表されました。写真はその時の様子です。

           

発表会ではデータを示したり、クイズやアンケート形式を行ったりするなど、各班工夫が見られ、自分たちの主張が伝わるよう努力し、発表を聞いている生徒たちはそれに応え参加していました。

昨年度(2年次)は「統計グラフコンクール」でデータをもとに自分の意見を1枚のポスターにまとめ主張するという事を行っていたので、今年度はその時の経験が生きてとても慣れている印象を持ちました。一方これとは別に中2学年向けの発表会(付属中修学旅行報告会)<https://www.narita.ac.jp/news/jhs/31185/>が行われましたが、「壁新聞」とともに全く別プレゼン資料ができており、改めて生徒たちの上達を強く感じさせられました。

     

これから大学等での研究活動、その後社会で広く貢献できるようになるには、個別の活動では対応できないことも多くあります。一方で協働活動では力を結集して解決できることが期待できるため、中学・高校でグループでの学習活動経験を積極的に積んでおく必要があり、これが生徒個々の知的好奇心・探求心を大幅に向上させ、創造する力につながるきっかけにもなるためとても重視しています。チームを組むことで「化学反応」が起き、1+1が2以上になることを実感してもらえれば大きな収穫です。ただし、ここであえて課題を挙げると、グループ内での役割分担をメンバー間で決めたものの、作業が一部の生徒に偏るという班もいくつか見られました。これについては個々の当事者意識を持つべく、今後さらに工夫を重ねたいと思います。

さて、こうして2学期は終わりましたが、3学期は「身近な消費生活と環境」を行います。近年販売そのものが実際の店舗からネット通販や仮想通貨など多様化しており、一人の消費者として基本的な権利と責任について理解・適切に判断して正しく行動できるよう考察します。

最後にこの場をお借りして、2017年も当HPをご覧いただきまして深く感謝申し上げます。本校の教育活動を皆様に少しでも知っていただくことにつながれば幸いです。また皆様方には季節柄どうかご自愛くださいませ。
それでは2018年、どうかよろしくお願いいたします。

 

 

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