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7/16模擬裁判にて(社会科研究部)
2025.7.20
去る7月16日に、社会科研究部の主催で模擬裁判体験を行いました。千葉地方検察庁の全面協力のもと、希望した中高の一般の生徒を交えながら、裁判長役、検事役、弁護人役、被告役、証人役、傍聴人役をそれぞれが演じる形です。台本と証拠はあらかじめ用意されていて、その通りに進めて行けばいいので、それほど負担感はありません。
面白かったのは、その後に全員が裁判員となり、グループに分かれて評議を行った時です。4グループのうち、3グループが有罪だったのですが、1グループだけ無罪と判断しました。その理由が明快でわかりやすかったので、ここで終わりにせず、作戦タイムを設けて、それぞれに反論の機会を与えました。その時注意したのは、感情的な言葉ではなく、論理的に説明することでした。
これが大いに盛り上がりました。その結果、有罪を主張していたグループのうち、1グループが無罪に転じました。そこでさらに短時間ではありましたが、話し合いを持たせて反論の機会を与えました。その結果、無罪側の矛盾点が有罪側に突かれてしまい、議論が膠着しました。そこですかさず、タイムオーバーを宣言しました。
皆様はお分かりでしょうか。生徒は知らず知らずに2審まで行っていたのです。生徒は三審制の重要性を実感してくれたものと思います。それとともに、証拠品のみで事実を考えること、日本の裁判が長いのは決して無駄に時間を費やしているわけではないことを理解してくれたものと思います。
なお、本来はない役なのですが、社会科研究部には絵心のある部員がいるので、法廷画家役を置きました。その作品はこちらです。
角度が違いますが、元の様子(写真)です。