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日本農芸化学会「出前授業」

2022.11.30

中・高共通関連

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公益財団法人 日本農芸化学会が主催する「出前授業」を実施しました。

本年度は東京大学・大学院農学生命科学研究科の伏信進矢先生をお招きし、「ビフィズス菌の酵素のかたちを知る~ヒトとの共生関係について~」と題した講演を行っていただきました。

講義は2部構成で実施されました。第1部では伏信先生のご紹介に始まり、農芸化学の歴史とそこで活躍した研究者の物語をわかりやすく説明していただきました。米ぬかからビタミンB1を発見した鈴木梅太郎先生や、植物ホルモンのジベレリンを発見した薮田貞治郎先生の研究などは、高校の教科書ではあまり深く触れずに通り過ぎてしまう部分ですが、ここに農芸化学の黎明期を形作った諸先生方の情熱があるということを伏信先生に教えていただき、生徒たちは感動と共に深く聞き入っていました。

第2部ではビフィズス菌の酵素とヒトとの共生関係について、伏信先生ご自身の研究内容を交えながら説明していただきました。酵素やタンパク質の立体構造の話はたいへん難しく、生徒たちは自身の知識不足を感じながらも、生命の不思議を体感していました。また質疑応答では「酵素は熱に弱く、食品法で加熱処理が義務付けられているなかで、どうやって有効な酵素を効果的に摂取すればよいのか。」「試験や部活の大会前におなかが痛くなることがあるが、腸内環境を整えることで改善できるのか。」「腸内細菌叢を改善することで、なぜ体の調子がよくなるのか。」と言った質問があげられ、伏信先生はご自身の研究や体験をもとにひとつひとつ丁寧に答えてくださいました。伏信先生の授業を受ける前と後では、生徒たちの生命科学に対する世界観は大きく変わっていました。

今回の先生のご講演をきっかけとして、改めて「何のために大学に進学するのか」ということ、そして「大学に進学してからが本当のチャレンジなんだ」ということに触れることができました。生徒たちにとってたいへん貴重な機会となりました。
最後に本日お越しいただいた伏信先生ならびに日本農芸化学会の皆様、ありがとうございました。

 

公益財団法人 日本農芸化学会についてはこちらをご参照ください。

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