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PTA主催 講演会

2017.11.8

中・高共通関連

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11月4日(土),授業参観の後,10:00~本校視聴覚室において本年度のPTA主催講演会が開催されました。今回は,成田高校の卒業生でもある,日本航空(株) 執行役員 東京空港支店長・(株)JALスカイ代表取締役社長 屋敷和子 先生(プロフィールは別記)を講師にお迎えし,「私のJAL人生~大好きな仕事と向き合って~」という演題で講演をしていただきました。
お話しの内容は,
①日本航空(JAL)について,
②JALのダイバーシティについて,
③私について,
④JALスカイのダイバーシティについて,⑤社員に話していること,といったものでした。
ダイバーシティとは「多様性」のことですが,人種・性別・価値観にとらわれず,広く人材を活用することを意味します。LGBTへの理解や障碍者の雇用の他に,女性の活躍の場をもっと広げよう,という取り組みです。
JALはグループ全体で女性管理職を2023年までに20%まで増やそう,という目標を掲げているそうです。特に,屋敷さんが社長を務めていらっしゃるJALスカイという会社は、8割の方が女性社員ということで,女性が働きやすい職場を作るために,様々な場面で社員の意見が反映されるような取り組みを行っていることを,具体的な事例をあげながらお話をされていました。
屋敷さんは,JALグループの中で女性として初めて空港支店長や空港部門役員を歴任されていますが,多くの部下を率いながら仕事をしていくのは当然ながら気苦労が多く,試行錯誤を重ねながら,経営にあたられてこられたということでした。その中で特に,人間関係こそ大事と考え,毎日声をかけて,努力したことは褒め,間違いがあればその場で正して指導するなど,日々の職場での人材育成を心掛けていらっしゃるそうです。また,自分自身の姿勢として常に明るく前向きに考え,他人のせいにせず,「意味のない仕事はない」ということをご自身の戒めになさっておられるとともに,社員にもそのことを語りかけているとのことでした。
最後に参加者の方から積極的に質問がなされました。中学生の保護者からは,「子供の進路について,親としてどんなアドバイスをしたらよいか」との切実なご質問がありましたが,屋敷さんからは「好きなことを考えさせ,それに向かって努力するようお話をされてみてはいかがでしょうか。」とのご回答でした。屋敷さんご自身,もともとはグランドスタッフとして成田空港で働きたい,という夢からJALに入社されたということで,「好きなことだからがんばれるし,続けられるんです。」というお言葉は,当たり前のことのようですが,実に説得力のあるものでした。また,本校の職員から「今いる生徒たちに我々ができることは何でしょうか。」との問いかけがありましたが,屋敷さんからは「授業中の脱線話のようなものでいいので、好きなことを見つけられるような意識付けが大事なのではないでしょうか。」というお答えでした。私共にとっても,身の引き締まる思いでした。
200人近いPTAの方々が参加される中、盛況のうちに終了することができました。

プロフィール:屋敷 和子〈やしき・かずこ〉

本埜村(現印西市)出身。成田高校、大妻女子短大英文科を卒業。昭和53年、日本航空入社、成田空港支店旅客第2課に配属。 空港運営企画部マネジャー、神戸支店神戸空港所長、千歳空港支店長など経て、平成26年4月から成田空港支店長。
【女性として、初めての空港支店長、空港部門役員に就任】
平成28年4月から日本航空(株)執行役員 東京空港支店長・(株)JALスカイ代表取締役社長。

 

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